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ドライクリーニングの注意点
クリーニングした衣料で、やけどしてしまう場合がありますが、ご存知でしたでしょうか。
クリーニング店で行われているドライクリーニングには、有機溶剤というものが使用されています。有機溶剤には、さまざまな種類がありますが、最も一般的なのが、石油系クリーニング溶剤です。
石油系溶剤は、衣類への影響が少ないのですが、残留しやすいという欠点があり、これが原因で、化学やけどなど、皮膚害を起こすことがあるのです。
石油系溶剤は、短い時間で、皮膚を透過しやすく、皮膚の下の組織に、損傷を与えます。初めは、皮膚がピリピリ、チクチクする感じがして、そのまま着続けると、肌が赤く腫れ上がって、やけどのように、水ぶくれができてしまいます。
主な治療法は、炎症を抑える軟膏を塗る方法で、2週間程度で治る場合が多いですが、治るまで、1ヶ月以上かかってしまうという場合も少なくありません。また、治っても色素沈着し、黒くあざが残ってしまう場合や、やけどのような傷跡が、なかなか消えないという場合もあります。
国民生活センターによると、ズボンでの被害が、全体の73%で、最も多いそうです。皮膚に密着しやすいことや、合成革製品のズボンは、溶剤がこもりやすいことなどが、原因として考えられています。直接肌に触れていなくても、ストッキングや下着を通って、炎症を起こすということすらあるそうです。
クリーニングから戻ってきた衣類を、袋から出さずに放置している方は多いのではないでしょうか。この袋は、運搬の時の汚れを避けるためのものであり、保管袋ではありません。
クリーニングが終わったら、すぐに袋から出して、風通しの良い屋外で、陰干ししてください。そうすることが、化学やけどの防止にもつながります。肩バッドやポケットなど、乾きにくい部分は、溶剤が残っている可能性が高いので、特に注意していただきたいと思います。